Entry: main  << >>
為替相場のオハナシ
日銀が久しぶりの為替介入を行ってから22日。

先日の金融政策決定会合では実質ゼロ金利に踏み切った。
さらに基金を創設して、資産買い取りによる追加緩和も発表した。

ただ、その甲斐もなく円高は進み、
今日はついにドル円が、82円24銭(現時点)を付けた。

ここ最近のアナリストのコメントを聞いていると、
さらに円高が進むことをもっともらしく語る人が増えてきた。

アメリカのドル安政策説。
アメリカの景気腰折れ説。
アメリカ『裸の王様』説。
物価変動を勘案した1ドル50円説。

インパクトのある話しをすれば視聴者には受けるかもしれないが、
いたずらに不安を煽れば、信用不安に陥るきっかけをつくる。
日経平均が下がって景気回復を疑うようになれば、
おカネの流れが止まり、さらにデフレが加速する。

これは、もはや人災。
日銀の対応の遅さを人災というならば、
人の心に不安のタネを植え付け、信用不安を招くことも同罪だと思う。

プロのアナリストなら誰でも分かっていることだが、
経済は全てローテーション。
景気の善し悪しもローテーション。
どこまでも底なしに景気が悪くなることも、良くなることもない。

いつか必ずトレンドは変わる。

今の円高は、世界的な不況と信用不安のなかで、
投機のために作られた相場だと、私は思っている。

実質金利ゼロ。
巨大な赤字国債を抱えた国の通貨を、好んで買う人がいるだろうか。
逆スワップを払ってまで持ち続けたいほど、円が魅力的とは思えない。

景気が良くなり、世界中の人の心から金融不安がなくなれば、
自然と円高は是正される。

歴史的なドル安の流れはチャートを見れば分かることだけど、
その流れそのものが、大きなウネリで形成されている。
つるつるのスベリ台のように下落しているわけではない。

円売り介入や日銀の金融緩和で、円高の流れが止まるとは思わない。
ただ、景気が回復してトレンドが変わるその日まで、
日銀や政府の「断固とした意志」を見せることは必要だ。
この水準では死に物狂いで介入する。
日本の景気をぜったいに腰折れさせない。
明確な意志を見せれば、投機筋は無茶な仕掛けはしなくなる。
相場を崩さないよう、下支えすることが、
今の政府と日銀に課せられた使命だと思う。

アナリストやコメンテーターに何を言われようと、
しっかり、しつこく、投機筋と闘ってほしい。
対面ばかりを考えず、欧米に日本の主張を示してほしい。
日本経済が崩壊したら、世界経済は再び混乱に陥るのだから。

もちろん、さらなる追加緩和も必要だけどね。

そして静かに時を待てばいい。

1995年に1ドル79.75円を付けたあと、
切り返したドル円は、3年間騰り続けて1ドル148円を付けている。
谷深ければ、山高し。

さて、今回はどこまで行けるかな・・・。



| 石井めぐみ | 19:24 | - | - |